「キノキ」 マテリアルの使い方展。
colum shaped tree 30x100 material 2001

木質材料の中でも、蒸気で加圧し樹脂の使用率を低く抑えた杉のSSTを木型に圧縮成型した「キノキ」。断面形状が縦横に変形している分、集成材の角材よりも一方向の水平抵抗が増す。炭化を前提に耐火性を評価する。XY方向に適に配しスチールのブラケットにスラブを落とし込んでフロアを構成すれば、木骨構造なみの架構のスケールができる。枝の部分はそれぞれがフロアを受け持ち3層を構成する。それが織り成す空間は、多分まだ見たことが無いような具象と悪趣味を横断するだろう。具象は、ディズニーを引き合いに出すまでもなく確実にかたちのイメージを消費する。一方で、奈良美知の絵のように幼稚で低俗でありながら見る者に何かしら記憶を喚起する。きっと人はそれが構造材だと思わないだろう。建物だとさえ感じないかもしれない。林の中を歩いているような、不思議なスケールのパブリック空間をイメージしている。